「…羽、優羽」


気がつくと達也が私の肩を揺すっていた。



「…達、也?」


少し寝ぼけながら答える。



いつの間にか眠っちゃったみたい。



「着いたぞ」


達也そう言って笑った。


車から外にでてみるとそこは広い公園みたい。



なんでこんなとこに?



私は余計わからなくなる。



「何突っ立ってるだよ。行くぞ!」


達也は私の手を握って歩き出した。



なんでだろう…?


手を繋がれただけですごくドキドキする。



私は少し赤くなった顔を伏せた。



達也の笑顔を見ると…
声を聞くだけで…心が変わる。

どうして…?



「優羽。見て見ろよ!」


考えながら歩いていたら達也は立ち止まった。