私はどう対応していいかわからずにいると



「私はメイドの『泉』といいます。気軽に接してください。
宜しくお願いします、優羽お嬢様」



「はい!
あの…その“優羽お嬢様”は止めていただけませんか?私、お嬢様じゃないし…」



「でも達也様のご婚約者ですし…」


泉さんも少し困った顔をした。



「じゃ…じゃあ、せめて“お嬢様”は止めていただけませんか?」



「…わかりました。優羽様」


泉さんはニッコリ笑った。



泉さんは何だか素敵だなっ。



「優羽様。ご夕食ですが、お手伝い致しましょうか?」


泉さんは声をかけてくれた。

きっと私が料理が苦手なことに気づいたのかな。



嬉しい。でも私は…