私は顔を赤くして言った。



「合格」


本条は満足そうに笑ってまたキスを落とした。



「ふ……ぁ…」


私は声が漏れてしまった。



なんか自分の声じゃないみたいで余計に顔が赤くなる。



唇が離れると本条がニヤッと笑って「いい声」と言った。



私の顔もう真っ赤だ。



そして、ほ…達也が部屋を出て行く時に最後に言った。



「ちなみにこの家に住んでんの俺達だけだから」


その捨てゼリフを言って部屋を出て行った。



でも私は、またキスされたことで頭がいっぱいだった。



「…もう…なんなのよ-!!」



私は自分の気持ちがわからない。



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