本条は1つのドアの前に立っていた。



「ここが優羽の部屋」


そう言って扉をあけた。



そこは広い部屋。大きいベッドにドレッサーなどがある。



私…ここにいていいのかな…?



あまりにも格が違いすぎて圧倒されてしまう。



部屋を見渡すと机が2つあることに気づいた。



「ねぇ。なんでここに2つも机があるの?」



「なんでって俺とお前の分」


本条は平然と答えた。



「えっ?なんで本条の分もあるの?」



「ここ、俺の部屋でもあるから」



…えぇ---!!!!


ちょっと待ってよ!!



「なんで一緒の部屋なのよ!?」



「親父達が勝手にそうしたんだよ。婚約者同士だからって」