「なんですか?」



「何かあったら我慢せずに私に言ってね!私は優羽ちゃんの味方だから」



その言葉は……とても優しかった。



「紗幸さん…ありがとうございます」



私は本当に嬉しかった。
私のことを気にかけてくれて…



そして紗幸さんが「ここよ」と言って立ち止まった。



私はまたびっくりした。予想通りといえば予想通りだけど…


目の前の家は本家よりは小さいが洋風の造りで少なくとも、うちよりは立派だった。



「私…ここに住むんですか?」


信じられない…



「そうよ。お手伝いさんも何人かいるから掃除や洗濯などはしてくれるわ」


紗幸さんがニコッと笑う。