「当たり前だろ。学校や周りには秘密にしてんだから」



「えっ?なんで?」



「バレるとややこしくなるから」



「あ…なるほど。
じゃあ、なんで本条は学校と今じゃ性格違うの?」



学校では、こんなに話してないよね。



「それは…学校では、ああしてるほうが都合がいいんだよ。
あんまり深く関わったりすると面倒なことが起こったりするから」



「全然、違うもんね、別人かと思うぐらい」


私はクスクス笑った。



「というわけだ。これでわかったか?」



「うん。でもスゴいんだね!本条って!」



「――なんで?」


本条の目が点となった。