「あぁ~。あいつらは親父の部下みたいなもんだ」



「部下?…そういえば前に“家を継ぐ”って言ってたけど何かやってるの?」


私は頭を傾げた。



「親父はな…極道の組長なんだよ。
つまり俺は時期、組長なんだ」

本条はサラッと言った。



……えーーーーーー!!!!!!



私は目を見開いた。


だって、極道なんてテレビとかでしか見たことなくて本物なんて初めてみた…



あっ…だからみんな和服で紗幸さんを“女将”と呼んでいたのかな…?


私が驚いていると本条は笑っていた。



「クックッ…優羽やっぱ面白い」


私はその笑顔に不意にドキッとしてしまった。