私は頭をさげて椅子に座った。














なんだか信じられないな。



高校2年生になるまでは、まさか自分が結婚するなんて思いもよらなかった。




いきなり決められた婚約者。



それがクラスメートでしかも家は会社経営と極道の組長。



しかも達也は最初から私の意見は却下されて、絶対に好きになんてならないと思っていた。




だけど…達也の優しさに触れて気付いたときには引き返せないぐらい好きになっていた。



笑ったり泣いたり…時にはもめたときもあったけど、全部大切な思い出だよ。














「はい。できました」


担当の人の声が聞こえてゆっくりと目を開けた。



「えっ…!」