そのあと、無事高校を卒業した。



達也と出会い、思い出のつまった場所と別れるのはやっぱり寂しくてついつい泣いてしまったな。



「達也様、優羽様、到着いたしました」



思い出にふけっていると、いつの間にか会場の協会のついていた。



私達のことは学校のみんなには言っていなかったから今日の参列者は親戚の人や会社の人たちだ。



知らない人とはいえ少し恥ずかしいな。




「優羽、後でな」



そう言われて達也とは別れ、控室にむかった。



「ご結婚おめでとうございます。さっそくメイクに取り掛からせていただきます」



ドアを開けると今日の担当の人にいきなり言われた。



「よ、よろしくおねがいします」