「えっと…莉奈に少しだけ話した…」


私がポツリと言った。



「どこまで?」


本条は追求してきた。



「も、もちろん本条のことは話してないよ!」



「当たり前だろ。たださえ駄目なんだからさ」


本条は少し呆れ気味に言った。



その言葉に少しムカッときた。

確かに本条よりは成績悪いけどだからってバカって言われるのはムカつく!


と思ったが言い返すことが出来なかった。



「ふ~ん…」


そうだけ言って本条は教室に戻ろうとした。



「えっ!これだけ?」


もっといろいろ言われると思ってた。



「もうそろそろ6時限目が始まるぞ。それとも…」


本条は、そう言ってニヤッと意地悪っぽく笑って