莉奈はこういうことは、しっかりしている。



私は、つい感心してしまった。



「で、どうなの?」



莉奈が少し面白そうに迫ってきた。



莉奈…こういう話、好きだもんねι



けど私は本条のことは何も知らない。



「わかんない…」



「えっ!相手がどんな家とか知らないの!?」


莉奈は不思議そうに聞く。



「だって、いきなりだから何も知らないもん!」



そういえば、本条はあのとき…

“家を継ぐ”


って言ってなかったけ?
何かあるのかな…?



“キーンコーンカーンコーン”



私がそう考えていると昼休み終了のチャイムが鳴った。



「ヤバッ!優羽、早く戻ろう」