達也の目は獲物を捕まえたようだ。


ほんとピンチかも…



「駄目だってば!!お母さん達がいるんだよっ!」



いくら離れているとはいえ
もしここにきてこんなところを見られたら……



「お前の意見は却下」



それでも達也は気にせず首筋にキスをする。

そして甘い痛みが走る。



そういえば久しぶりに言われたな。





『お前の意見は却下』






同居しだした頃は毎日のように言われていたのに今は言われなくなった。



そう感傷に浸っていたけどすぐに頭を切り替えた。



何を言っても、押しても達也にはきかなくて…本当にピンチ!!



どんどん達也に流されていく。



もう…だめ――