すると唇が離れた瞬間に押し倒された。


「――達也!何してるの?!」



今にも触れそうな位置に達也の顔がある。



「言ったろ?『ヤバい』って。もう俺、止まらないから」


そう言って達也は顔を近づけてきた。



「だっ、駄目だよ!!止まって!」



達也に訴えて体を押しても止まらない。


それどころか私の手は掴まれて上に置かれてしまった。




ペロッと達也は私の首筋を舐める。


「ひゃっ!」



思わず声が出てしまってた。




達也は、その声を聞いて満足そうにニヤッと笑う。


「そんな声を出されたら誘っているようにしか見えねぇよ。

しかも今日は着物だから余計に…な!」