「優羽が知らないのは当たり前。今、話したんだから」



「……なんでわかったの?」



私、言ってないのに何でわかるの?!



「優羽、顔に出ているからさ」


達也は意地悪っぽく笑った。



外は寒いけど、繋がれている手はとっても暖かかった。









そうしていると本家についた。



何回見ても大きいなぁ。


そう思いながら本家に入る。



「あっ!優羽ちゃん、いらっしゃい!」


ある部屋で、制服から着物に着替えて障子を開けた瞬間
またもや千亜季さんに抱きしめられた。



もうこれは恒例で慣れたなぁ。



「千亜季、邪魔」


後ろから来た達也が千亜季さんの頭を押す。



「痛い!あんたこそ邪魔よ、達也」