放課後、私が家に帰っていると壁にもたれている達也がいた。



「達也!?どうしたの?」


「よし!行くぞ」


そう言い出して達也はいきなり私の手を握って歩き出した。


しかも家とは違う方向に進んでいる。



えぇっ!!私の質問に答えになってないよ!



「達也!どこに行くの?家に帰るんじゃないの?」



「誰が家に帰るって言った?」



「だって…メールに」



「今日は予定があるからそう言っただけ。今から本家に行くぞ」



本家?!



「なんで本家に行くの?」


突然のことばかりで私の頭は追いつかない。



「なんでもお互いの両親達と晩飯食うらしいぜ」



えっ!?私、聞いてないよ!