「いいよ、もう…

俺こそ昨日はごめん…優羽があいつにキスされたの見て、おかしくなっていたんだ。

本当は昨日、あんなこと言うつもりはなくて、ただこの景色を見せたくて…

でも……優羽の顔を見た途端、倉持の顔がチラついて…優羽が俺から離れていくんじゃないかって不安だったんだ」



達也の手に力が入ったのがわかった。



もしかして達也も私と同じ様に不安だったの…?



するとフッと達也が笑った。


「ほんと俺情けないよな。
…優羽のことになると駄目なんだよ」



私はギュッと達也の手を握り返した。



「優羽?」



「そんなことないッ!!達也は情けなくないよ。
私…すっごく嬉しいよ!」


私はギュッと達也を抱きしめた。