「達也……ごめんね。私…達也の気持ちわかってたのに…ひどいこと言っちゃった」



「もういいよ」


私は首を振った。



「私…あんなこと言って嫌われたと思って…別れよって言われると思って怖かった…」



「なわけねぇよ。

確かにあれは……かなりショックだったけど、あんなことで優羽と別れるわけないじゃん。

俺のほうこそ優羽に手払われて嫌われたと思った。

優羽も倉持にあんなことされて混乱してたんだよな」



達也はキュッと私の手を握ってくれた。



すごく安心する。




「私ね、キスされた時びっくりしたけど何だか悲しかったの。
やっぱり、達也じゃないと嫌なの。ごめんね…達也」



すると達也は私の首元に顔を埋めた。