何をこの人は言っているんだろう…?


ていうか、こんなに話す人だったんだ。



「俺だって、いつかは誰かと結婚しなくちゃいけないんだ。
家を継ぐためにも。

だったら少しでも知ってる面白いやつのほうがいいと思って」


少し笑って話す本条。



それに対して私はムカついた。



“バンッ”



私は机を叩いて立ち上がった。



「ふざけないでよ!!!何なの、ソレ!? それじゃあ私はあなた達に振り回されているだけじゃない!
私は絶対、結婚なんてしないから!」



そんなのって嫌だよ!



でも本条は普通で



「だから、お前の意見は却下」


「なんで・・・?」


私は言い返す気力が一気になくなり座り込み、顔を伏せた。