「あぁ…まぁな」


涼しい顔で答える本条。



え―――!!!
てことは…知らなかったのは私だけ!?



そして私は思ってたことを話した。



「あのさ…私、この結婚話は認めてないんだ。相手が誰であろうと断ろうと思ってたの。
だから親達を一緒に説得しない?」



きっとこいつも私との結婚は嫌だろうから承諾してくれるだろうと思っていたが…



「お前の意見は却下」



えっ…



返ってきた言葉は私の予想とは全然、違っていた。



「どうして!?本条だって私みたいな人と結婚なんて嫌でしょう?」



「別に。だってお前面白いし」

本条はニヤッと笑った。



私は固まってしまった。