「そして智和さんに言われて不安は大きくなり、そして『交際は認められない』と言われた時は凄く‥ショックでした‥」



言いながら私はあの時のことを思い出して泣きそうになった。



「あれからずっと悩んでいました。どうしたらいいかって…

でも紗幸さんの話聞いてわかったんです。

家とかそんなの関係ないって。最後には気持ちが大切だって。

私…達也の会社とかほとんどわかってないし極道だって怪我してほしくないって思ってます。

でも…それが達也が決めた道なら私はその側にいたいんです。

本当に…好きだから――」



涙が一筋流れた。



「私なんてまだまだ未熟です。それでも離れたくないんです。どうか側にいさせてください」