自分で言うのもなんだが、私は髪は茶色のセミロングで少しアイロンで巻いている身長157㎝だ。
いわば一般的だ。



婚約するんだったら、もっと綺麗な人すればいいのに…


私がそう考えていると



「…い おい!!」



ハッ!



私は声がして今の現状に意識が戻ってきた。



「お前…聞こえてるのか?」



顔を上げると本条がこっちを向いていた。

今はさっきと違い、足を崩しテーブルにほおづえついている。
少し機嫌が悪そう。



ドキッ


私の心が音をたてた。


だって…私、本条の声もまともに覚えてないし、顔だって正面から見たの初めてだったから…


「聞こえてるよ!」


私は愛想笑いで返す。