「別に避けてたつもりはねーし
つーか幼馴染と関わってからかわれるのが恥ずかしいっていう年でもねーしな。
逆に幼馴染ってお互いのことよく知ってるから楽じゃん」
彼の言葉に自然と顔が緩む。
「そっか。
李音…変わってないね
ううん、変わったかも」
ドアを後ろ手に閉めて彼のもとに向かう。
「あ?
どっちだよ、それ。」
「外面は変わったかもだけど。
なんか根本は変わってないなって。」
その口の悪さとか。
そうにやりと笑って言うと彼はバツの悪そうな顔をした。
本当は変わってないのは、
口は悪いけど優しいところ
なんだけど恥ずかしいから言ってやんない。