その後もしばらくは、
“おれ”に慣れなかった。




「優作の“俺”は
なんか違うんだよ。
……ひらがなっぽい」

何人かから言われたのを
覚えている。




平仮名……かもなぁ。

それは、
大人になってからも
変わらない。