みんなと話さなくなって


もう1ヶ月が経とうとしている。









「絢。」




久しぶりに名前を呼ばれた気がした。


でも聞きたかった声じゃない・・・・




「紗枝。」




「圭介君と別れたの?
 この頃山本さんたちとも
 上手くいってないみたいね。」


紗枝は馬鹿にするようにあたしを見た。





「別れた。
 佑香たちとは喧嘩してるだけ。」



そう言ってあたしは立ち去ろうとした・・・・



「ねぇ。圭介君の連絡先教えて?」



「えっ?」



「別れたんでしょ?」



「・・・・」



「嫌とは言えないはずよ。」