「話すことなんてない。
 何もないから・・・・」


あたしはそれだけ言って


その場から逃げるように


走って帰った。






もうみんなに甘えない。


もうサッカー部にも行かない。



決めたこと。


苦しむのはあたしだけでいい。




ごめんね・・・・




佑香は知ってるから


もしかしたら話すかもしれない。





でもあたしからは話さない。


もう自分からみんなの優しさに


触れることはない・・・








もう二度と。