「・・・絢。」


あたしが話終わったすぐ


佑香はあたしを抱きしめてくれた。



すごく暖かかった・・・・

もう触れることがなかったはずなのに・・・・

また佑香に甘えちゃったね。








「絢。後悔してないの?
 もう田中君のこと好きじゃないの?」



あたしは何も言えずにただ首を横に降った。



「ねぇ。別れなくてもいいよ。
 紗枝のことなんて気にしなくていい。」


「でも・・・・
 圭介の家族が・・・」


「そうだけど・・・
 紗枝が本当に何かしてくるなんてまだ分からないし。」




あたしは涙を拭きながら


もう迷わないと心に決めながら


ユニフォームを干しに行った。