「あっ。言い忘れてたわ。」


くるっと紗枝が振り返った。






「・・・・圭介君のお父さんはあたしのパパの会社に勤めてるの。」


「えっ?」


「あと圭介君のお母さんの会社は
 あたしのパパが何か言えばつぶれちゃうわ。」



「そんなっ」



「じゃあまたね。」







そう言って紗枝は帰っていった。




紗枝のお父さんは大手企業の社長さん。


紗枝はお嬢様なのだ。