ガラッ

その時、丁度
担任が教室に入り、

「早く席つけー!」

とお約束の言葉を言った。

新学期で新しい先生と
いうこともあり、
みんな今日はやけに素直だ。

「えー…
 1年間、このクラスの
 担任になる河野だ。
 これから──…」

担任がどうでもいい話をし、
みんなはもう退屈状態だ。

「ということで!
 今日はもう終わりだ。
 さようなら」

おじさんがそう言うと、
みんな一斉に
友達としゃべりだした。

「ねー! 優!
 この後さ、みんなで
 ボーリング行かない?」

真奈が近寄ってきた。
はー…
うぜぇ。
でも、めんどうなことに
なりたくない俺は
快く承諾した。