「失礼します。」
生徒会室にノック。
「はぁ〜い♪」
中から明るい声、羽山先輩だ…。
「1年A組、会計の大城姫華です。よろしくお願いします。」
自己紹介をして頭をペコリ。
「姫華ちゃんは僕のだから、ダメだよぉ♪」
ははは(笑)
あなたのじゃないです。
「聖、大城困ってるぞ?あ、俺は、柴崎惇彦。ちなみに、副会長、よろしくね。」
なんか、羽山先輩と違って優しい。
「書記の中原みなみ、よろしく、姫華ちゃん☆」
「よろしくお願いします。」
みんな、良い人達だぁ♪
なぁんて思ってみたり。
「あぁ〜。もう1人はまだかなぁ。聖君は暇だよ。」
机に伏せる羽山先輩。
「すいません。遅れました。」
冷静に入って来た男。
一斉にドアの方に顔を向ける。
「ああぁぁあ!!!」
私の大声にみんなビックリ!!
「赤枝海月ッ!!」
それは、
メガネをかけたいかにも優等生な地味男だった。
「なぁんだ。姫華ちゃんは赤枝君の事知ってたんだ♪じゃあ、話は早いね。これで生徒会、全員集合だ!」