「美奈子!!」 俺は、息をきらせたまま ダッシュで、三階の教室にあがった。 夕方の教室に、 窓側の席に座る 残っているのは美奈子だけだった。 「翔ちゃん、制服、ボタンばらばらだよ?」 美奈子が、おかしそうに笑って俺に近づいてくる。 _