「翔、ちゃん! 翔、ちゃん・・・・・・」 美奈子が目を潤ませて、今にも泣きそうに俺の名前を呼んだ。 「なに?」 チョコレートを食べそこなった俺は、不機嫌な返事を返す。 「学校だよ? 先生、見回り、くる。見られちゃう」 「だから?」 「こんな・・・とこじゃだめ・・・・・・」 美奈子は、さらに顔をみるみる赤くさせて言った。 ヤバ すっげーイジメたい。 _