美奈子の唇に、残るチョコレートを俺はじっくりあじわった。




舌先に残る




少しのチョコレートも見逃さない。




「・・・ん・・・・・・」




美奈子が、つかまえていない手で俺の胸ぐらあたりをつかむ。




引き離そうとしてるのか。




しがみついてきてるのか。




どちらにせよ、俺にとって微々たる抵抗だ。




「俺のチョコレートだろ?」




食べた罪悪感があるからだろう




美奈子は、小さく震えながら俺を黙って受け入れた








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