なんだろこの気持ち…


上野詩乃。当時10歳
初めて恋をした。
いわゆる初恋か…?
その相手は…
沖本亮汰。当時10歳
この初恋が
とんでもない事に
なるなんて、その頃は
思いもしなくて…。



今日は席替え。
別に楽しみとか
そんなのはなかった。
私たちの学校は
くじ引きしきだった。


「9番…一番前!?」
案の定、当てたのは
一番前の席だった。
しかも隣の席は、
あんまりはなさない、
沖本亮汰。…最悪。
沖本亮汰とは…
サッカー馬鹿男。
頭、顔、性格共に
完璧だった彼は、
女子から人気があった

私はもてる人が
嫌いだった。
つか大っ嫌いての?


「よろしくな!上野。」

ほらきた。もて男の
肝笑顔。そーゆーのも
大っ嫌い。うざい


「あ〜よろしく」

引きつる顔を
必死で直すがなおらず…笑
「ってか上野ー
好きな奴居んの??」

なれなれしいっつの。
下を向いていた私を
どうしたの?と言うように
みつめてくる。

「あー私。
恋愛全く興味ないから」

冷たくいいはなつ。

沖本は、諦めたかのように
前の席の奴と話始めた