「ここにいつか海と一緒に来ようって思ってた。ここに言い伝えがあるんだ」
「言い伝え?」
海は聞き返した。
「この場所で、海を見た恋人は、永遠に結ばれるっていう言い伝え」
遥斗は言った。
「そうなんだ。永遠に結ばれる・・・連れて来てくれてありがとう」
海は言った。
「海」
「ん?」
「好きだよ」
「うん。私も好き。大好き」
海と遥斗は抱き合った。
「出会えて良かった。遥斗のこと、好きになって良かった」
海は言った。
「俺も出会えて良かった。海のこと、好きになって良かった」
遥斗は抱き締める手に力を入れてた。
「初めて会った時から、ずーと大好きだったよ」
海も力いっぱい抱き締めた。
「俺も、初めて会った時からずっと好きだった」
遥斗は言った。
そして、二人の唇がそっと重なった。




二人の想いが一つになった。