教室には、自分しか居なくなった。
「ハァ~」
海はため息をついた。
「帰ろっかな」
海は机から立ち上がった。そのとき、携帯が鳴った。
「うわぁ、びっくりした!」
海は、急いで携帯を取り出した。
「もしもし」
海は出た。
「俺」
「遥斗?何?」
海は訊いた。
「なんか・・・怒ってる?」
遥斗は訊いた。
「別に怒ってないけど」
海は言った。
「ならいいけど」
「で、用件は?」
海は話しをもとに戻した。
「用件?あー、別にない。ただ、暇つぶしに」
遥斗は平然と答えていた。
「はぁ~?!」
海は叫んでいた。
「うるせーよ」
遥斗は言った。
「用事がないんなら、かけてくるな」
海はキレた。海はそのまま、電話を切った。
「あいつ、何考えてんのよ。ありえない。ふざけんな」
海は、誰もいない教室で叫んでいた。

そのとき、声がした。