「海、今日遊ばない?」
放課後になり、亜妃が誘ってきた。
「いいよ、今日は二人だけ?」
海が訊くと、
「うん。今日は、海に相談にのってもらいたいことがあるの」
亜妃は言った。
そして、近くのファミレスに向かった。
「相談ってなに?」
海は訊いた。
「海ってさぁ、遥斗君と何かあった?」
亜妃の突然の言葉に、海は焦った。
「なっ、何言ってんの。何にもないよ」
海は言った。
「あったんだね」
亜妃は笑っていた。海は、それ以上何も言えなくなった。
「好きなの?遥斗君のこと」
亜妃は訊いた。
「好きじゃないよ。今はまだ」
海は自分で言ったことに驚いた。
「今はまだか、そっか」
亜妃は微笑んでいた。
「私のことはどうでもいいの。亜妃の相談は?」
海は話しを変えた。亜妃は、少し戸惑って口を開いた。