気づけばあたしは
誰もいない塾の近くにある駐車場にいた。

あたしが見た光景。
それは女の子と仲良さげに話す雅の姿。



『はぁ…』


わかってる。
雅にだって女友達くらいいるよね。


ただあんなの見たら逃げ出したくもなる。


あんなの
見たくなかった。