『…うん。』


『はい。これ、今までありがとう。』

あたしは家で作って来たクッキーを渡す。

そのクッキーはシンプルなもの。
雅がチョコを苦手なことだって知ってるんだよ?

『あっ、ありがとう。』




えっと…、

沈黙の空気が流れる。





“頑張って。”
凛花の言葉を思い出す。


よしっっ!!

頑張れあたし!!!