えっ??

『だっ…だって、真剣に勉強してたし、邪魔しちゃ悪いかなって思って…。』


掴まれた手が解放される。


『ふ~ん??気にしなくてよかったのに。』


掴まれていた手がなんだか熱い。

『…。』

ばか...
気にするに決まってるじゃん。




『まぁ、ありがとう。気にしてくれて。
勉強頑張れよ。
バイバイ、おやすみ』



雅はニコッと微笑んで教室へ戻って行った。