「はよ~」

「おはよっ!2人とも」

「「おはよ」」

鳴海慎吾(なるみしんご)と、桐山瞳(きりやまひとみ)。

俺達と同じクラスで、校内でも有名なカップルだ。

いつも、俺達は4人でつるんでる。



慎吾は俺の親友で、唯一俺の那緒への気持ちを知ってるやつだ。

この気持ちを打ち明けたのは、中学2年の時。

慎吾が瞳への気持ちを教えてくれた時だ。

慎吾の相手を思う気持ちはまっすぐで、純粋で。

こいつになら言っても大丈夫だと思った。

思ったとおり、俺の気持ちを知った慎吾は笑って応援してくれた。



瞳は慎吾の彼女で、那緒の親友だ。

中学の頃はそんなに仲が良かったわけではない。

仲良くなったのは慎吾と付き合いだしてからだ。

那緒とは昔から親友だったけど、俺は那緒以外の女とは仲良くする気がなかったから。

今では普通に仲良い。



「次移動だよ!」

「あっ・・・うん」

いきなり那緒のドアップ・・・。

『びっくり・・・ってかドキドキするだろー!』

「行こうか」

「うんっ」