「かわいい人いたら
紹介してな♪」
「はいはい…」




ほんとは仁菜と
付き合いたいのに
ついつい素直になれなくて
こう言ってしまう


肝心の仁菜は…

しまった呆れ顔!!



あっちゃ~



ほんとはもっと
素直になりたいんだけど…



なんやかんや話してると


「双葉さん」

仁菜が誰かに話しかけられた。


…あ、コイツ。

俺がクラスで一番イケメンだと思ってたヤツ!!



…名前知らねーけど


仁菜に何の用だ~?


聞いてないフリをしながら
2人の会話に耳をすませる


「――…プリント―…」

「あっほんとだ!!
あたしのない!!」


仁菜の声はデカいから
よく聞こえる


男の方は…ブツブツブツブツ、聞き取れねー!


もっとハッキリ喋れや!




途切れ途切れに聞こえる2人の会話を
俺的に解釈すると、

仁菜の落としたプリントを
どうやらアイツが拾ったらしい?


仁菜、んっとにドジだなぁ―。



そんなんだから
ほっとけねんだ、…ってあれ?



あのイケメンが笑ってる…

それを見て
仁菜が……











赤くなってるぅ~~!?



…マズい。





アイツイケメンだし
俺そんなかっこよくねぇし。







…非常にマズい。