誰かに話しかけられた

振り返ると…そこには
おぉおーーー!


超イケメンじゃん!!!
なんでさっきまで
気づかなかったんだろ??



さっきまで雄平にあった意識が
今はもう目の前のイケメンに夢中。



あっ…あたし話しかけられたような…
「…えっと…、はい?」

ちょっと遠慮がちに返事をする

だってこんなイケメンが
あたしに何の用があるんだろ?って思うんだもん!!



「…コレ、プリントそうじゃない?」

「…えっ!あっホントだ!!あたしのない!!」

イケメンくんの手には
さっき入学式で配られたプリント。

お知らせとか書いてて、結構大事なヤツじゃん!!!


「わぁっあたしのだ!ごめんね?ありがとう!!」


「…どういたしまして」


結構おとなしいのかな…


キリッとした若干のツリ目と

長めだけどさらさらだから王子様っぽく見える髪の毛が

ミステリアスっぽい雰囲気を出している



はぁー…ホントにかっこいい…♪



「あの、なんであたしのプリントって?」


「ん?あぁ…名前…書いてるから……」


「え゛!?」


渡されたプリントを見ると、
落書きで書いたアホな"ふたば にな"という文字がデカデカと!

へっ…変なネコの落書きまであるぅー!??

きゃーー!!
あたしのアホーー!!!


呑気に落書きなんか
してるんじゃなかったぁあ


あっ!でもそのおかげで名前…!?



ってそうじゃなく!!

とにかくお礼!
すべてはイケメン彼氏ゲットのため!!


「ごっ…ごめんねー!?
変な落書きしてあって。コイツバカだーとか思ったでしょ!??
まぁその通りなんだけどー
でも拾ってくれて
ほんとにありがとうっっ」


すはーっ
一気に言った!!!