side.奏大



みゅうと離れて、何日たったんだろう。


もう何十年も会ってないんじゃないかと思ってしまうくらいに一日が長い。


みゅうの元を去ってから数週間しかたってないはずなのに。


初めてだ、こんなに離れているのは。


もう二度と・・・一緒にいることは叶わないのかもしれないけどね。



「東雲さん、検温の時間ですよー」



看護師さんに体温計を差し出されて、それを受け取る。


毎日数回図られる体温。



「お散歩くらい行っても大丈夫ですよ?たまには気分転換してきた方がいいわよ~」

「・・・はい」



みゅうがいないだけで、こんなに俺はダメになってしまうのか。


何もやる気が起きない。


みゅうのこと、今すぐ抱きしめたい。


みゅうを突き放したのは、俺なのにね。


自分勝手な思いばかりが沸き起こる。