『かなたくん、すごい!じょおずだね!』




次の日すぐにみゅうの元へと行った。


ドキドキしながら弾いた、きらきら星。


たくさん練習したけど、やっぱりスラッとは弾けなくて。


でもみゅうはどんなに俺が途中で突っかかっても真剣に聴いてくれた。


本当に、全然上手に弾けなかったけど。


みゅうが笑顔でそう言ってくれたから。


俺は嬉しくて、嬉しくて。


もっともっとみゅうのために、たくさんの曲を弾けるようになりたいって思ったんだ。



『みゅうちゃんのためにもっと、がんばるね!』



みゅうに向けて自然に出た笑顔。



『みゅうねーかなたくんの、わらったかおすき!みゅうもニコッってしたくなるよ!』



この時のみゅうの笑顔に、幼い俺は顔を真っ赤にさせた。


みゅうが他の女の子よりも特別だと自覚した瞬間。