「みゅう、俺の着替えとってくれる?」
汗をかいたせいか張り付く服が気持ち悪い。
「はい!ってあれ?かっちゃん痣多くない?」
上の服を脱ぐとみゅうがそういった。
腕と背中に痣があったらしい。
なんで痣なんかあるんだろう。
痣が出来てしまうようなことした覚えないし。
ぶつけた覚えもないし。
「なんでだろ?気づかないうちにぶつけたのかな?」
「も~!気を付けてね?」
みゅうが渡してくれた服をきたらすっきりした。
「みゅう、おいで」
「うん!」
丸一日も寝て心配かけた分、みゅうのこと甘やかしたい。
「みゅう学校行ってきたの?」
「行ったよ?かっちゃんの欠席届もださなきゃだったから」
「ありがとう。一人にしちゃってごめんね、みゅう」
俺の腕の中にすっぽり収まってるみゅうは俺の手で遊んでる。
「帰りはね、かっちゃんが心配だからお掃除当番パスして帰ってきちゃったの!でもね、帰り道で本田先輩に見つかっちゃって・・結局ここにくるまでずーっとあたしのことからかうの!ひどいよね?!」
顔はみえないけどきっとプクーって頬を膨らませてるんだろうな、みゅうは。
「本田先輩ねぇ・・」
なんとなくだけど、本田先輩がいつかみゅうをかっさらってしまうんじゃないかと
不安になることがある。