――そんなことを考えていると私が住んでいるマンションが見えて来た。
マンションはあのヤンキー学校から徒歩15分程の場所。
――『……ただいま』
何て挨拶してみたけど、誰からの返事は返ってこない。
私は一人暮らし。
一人で住むには十分広い。
既に物が溢れ返っている状態だけど……
正直一人は寂しい。
こんな生活に慣れて来ている自分が怖い……
家族は一応いる。
兄弟も一応いる。
さっさと死ねば良いのに何て思う私は相当性格が歪んでいるのかも知れない。
両親からの愛情なんて私は貰ったことがない。
唯一両親からの贈り物はこの"刹那"という名前だけ。
昔はこんな名前大嫌いだった。