喧嘩はそこらへんの人には負けない自信がある。



昔道場を経営している人にお世話になっていたから。



一通りの術は叩き込まれている。



実際、神龍の幹部もやっていた訳だし……



いつか――



―――いつか、雷龍の人とも手合わせを願いたいものだ。



だけど、本当の私は弱い。



身も心も本当はもうボロボロ



―――誰かに助けてほしい



誰かに話だけでもきいてほしい



"そんなことない"とたった一言……



…たった一言で良いから言ってほしい



だけど誰も逃げ出して来た私なんかを助けてはくれない。




――いつになっても授業が始まる気配がないから帰ることにする



おそらくあのヤンキー学校には授業というものが存在しないのだろう。



誰も真面目にききそうにないし…。



今日は何だか疲れたから寝たい。



通学路を歩きながら空を見上げる。