「大丈夫だよ。
雷龍はそんな弱くない。」
『断る。
あなたたちとこれ以上関わるつもりはないから。』
っと言い私は立ち上がった。
これ以上関わるつもりがないっていうのは本当。
もう仲間なんていらない。
もう仲間が傷つくのはみたくない。
なら始めから仲間を作らなかったら良いだけの話だ。
「……ターゲットにされるかもよ?」
心配そうに勇悟が言った。
『ターゲット?』
また面倒な単語が出てきた。
「ここはたちの悪い連中ばかりが集まっているんだよ」
葵が説明してくれた。
『知らない。私はそんなにか弱じゃない。
やって見れるものならやってみれば?』
っと言い残し鞄を持ち教室を後にした。
――まさかこの会話のやりとりを彼らがきいてたなんて知らずに