「行っちゃったね。」



桜と晃が出て行って、しんと静まり帰った部屋に葵の声が響いた。



『…う、うん。』



「ねえ、純平は?」



部屋に残されたのは、私と慎と葵と勇悟の四人。



部屋に入って来た時から、純平の姿が見当たらない。



――けど、中々聞けなかった…。



「純平は駄目だよっ。」



勇悟がソファーに座り直しながら言った。



『…駄目?』



「女の所だ。――行くぞ。」



慎が私の手を掴み部屋を出て行こうとする。



っというか、あのエロ魔人純平の心配し私が馬鹿だった――