「いっ………たかったぁ」 両耳に穴をあけ、しばらくは地味なピアスをつける。 「あと、これ」 俺はもう一つのプレゼントを渡した。 「ふぇ?」 不思議そうな顔をする綾。 「あけてみ?」 「ぅわぁぁ………」 「可愛い……」 綾はまた泣いた。 「ありがと…大事にする」 綾のその一言が、どんなプレゼントより嬉しかった。